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はじまりは、長崎伝習所

 

 長崎市内のねこについて「調査する」活動は、2011年5月にスタートしました。活動のベースは「長崎伝習所」です。

「伝習所」は場所や建物の名前ではありません。市民と行政が連携し、人材育成やネットワークづくりの活動を行い、地域の活性化と発展に寄与することを目的としています。

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市民がテーマごとに「塾」を設置、塾生を募集して、塾長を中心に市民と行政が協同で「塾」事業を展開します。

 

 伝習所の塾としての活動は2011年5月から2年間、2013年3月に卒業。その後は長崎市動物愛護管理センターと連携しながら、11年間、活動を続けています。メンバーの入れ替わりはありますが、塾長は変わらず中島由美子が続けています。

 ねこ調査を基本としながら、講演会、町ねこ写真展、町ねこ講座、などさまざまなイベントも開催してきました。活動の収穫は「ながさき町ねこハンドブック」1~4などの冊子にまとめて発行もしています。

 最近はFacebookやInstagram、ブログなどSNSによる情報発信にも力を入れています。このホームページもその一つです。

 これまでの活動については、活動報告のページで詳しくご紹介しています。ぜひ、お読みください。

ねこと人が平和に暮らすまち、長崎

 

長崎のまちなかを歩いていると、必ずと言ってよいほど、ねこに出会います。私たちは、まちなかに暮らしているねこを”町ねこ“と名付けました。

なぜ、長崎の街にはねこがたくさん住んでいるのでしょう。冬もほとんど氷点下を下がらない温暖な気候。港から山手に向かって住宅が密集する斜面地に張りめぐらされた路地や階段が、車からねこを守っています。

遠く江戸時代、東南アジア経由のオランダ船に乗せられて長崎の港にはるばるやってきた「尾曲がりねこ」、その子孫は今も長崎の人々から大切にされています。

しかし、ねこが多いゆえに悲しいことがあります。長崎市動物愛護管理センターに持ち込まれ殺処分されるねこの頭数は、全国の中核都市と比べても多いのです。(2020年度474頭)

また、町ねこは可愛がられる反面、ふん尿の異臭などによる苦情も多く、生活環境を汚す動物と思う市民も少なからずいます。

 どうしたら、町ねこと人が平和に暮らせるのか、そのための方策を考えようと、2011年に「長崎の町ねこ調査隊塾」を立ち上げました。ねこについて頭数や生態を調査し、客観的な視点で人とねこの関係を考えていこう、私たちはそう考えています。

 私たちの活動は、直接ねこの命を守ることはできません。しかし、調査データを足がかりに長い時間をかけて、人とねこが平和に暮らす長崎のまちをめざしていきます。

2022年6月1日 長崎の町ねこ調査隊塾 塾長 中島由美子

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